レイアウト・設計 家づくり

追加工事の誘惑に注意!契約後の変更は慎重に

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家づくりが進むにつれ、いろんなアイデアが浮かんできます。
「やっぱりこの壁、タイル貼りにしたいな…」
「コンセント、もう少し増やしておこうかな」

──その気持ち、とてもよくわかります。

ですが、契約後の追加工事や仕様変更は、コスト増加や工期遅延につながる落とし穴でもあります
今回は、追加工事のリスクと注意点、どうしても変更したいときのコツを、初心者向けにわかりやすく解説します。


① 「追加工事」とは?

工事請負契約を結んだ後に発生する、以下のような契約外の工事・作業のことです。

内容
コンセント増設キッチンにもう1口追加したいなど
造作棚の追加トイレや洗面所に棚をつけたい
照明器具の変更ダウンライトをペンダントに変えたい
外構の追加ウッドデッキや目隠しフェンスの追加
間取り変更壁の位置を変更、部屋の広さを変えるなど

📌 工事が始まってからの変更は、手間・時間・コストすべてに影響します。


② よくある追加工事のタイミングと落とし穴

🛠 工事途中で「あれ?」と気づくケース

  • キッチンに立って「やっぱりここに棚が欲しい」
  • 壁を見て「アクセントクロスを追加したくなった」
  • 子ども部屋に将来の仕切りを入れたいと思い直す

→ その場の思いつきで変更すると、トータルの完成イメージやスケジュールに狂いが生じるリスクも。


③ 追加工事のデメリット

デメリット内容
💰 費用が増える単価が高めに設定されていることも多く、想定外の出費に
🕒 工期が延びる材料の再手配・業者の再スケジュールなど
🧱 施工ミスが起きやすい変更を急いだ結果、打ち合わせ不足により間違い発生
💬 施主と業者の認識ズレ口頭のみの依頼で「言った言わない」問題に発展

④ 追加・変更したくなったときのチェックリスト

その変更は本当に必要か?
→ “感情”ではなく“生活の実用性”で判断する

他の設備・空間に影響しないか?
→ 例えば、棚を増やすとコンセントが使いづらくなる可能性も

見積もりはもらったか?金額は妥当か?
→ 必ず書面で確認し、納得のうえで依頼する

スケジュールにどう影響するか?
→ 引き渡し日が延びる可能性を確認しておく


⑤ 「追加してよかった!」になるケースの特徴

✔ 暮らしに直結する使い勝手の改善
✔ 見た目以上に収納力アップや動線改善につながる内容
✔ 家族の生活スタイルに合った“未来の変化に対応する工夫”
✔ 費用対効果がはっきりしている

📌 逆に、「見た目だけ」や「その場の思いつき」で追加したものは、後悔する確率が高めです。


⑥ 変更・追加するときのコツ

✅ 1. 書面でしっかり残す

口約束はNG!必ずメール・図面・仕様書で確認

✅ 2. 締切日を意識する

→ 内装や設備の変更には**「変更できる期限」**があります
 (例:クロスは着工○週目まで、キッチンは発注から納品まで○週)

✅ 3. 優先順位を決めて「取捨選択」

→ 全部を追加していたらキリがありません。
 **「これはやめて、その分ここに追加する」**といったバランスを取ることが大切!


⑦ あらかじめ「迷いそうな場所」はリストアップしておこう

  • コンセント位置・数
  • 壁紙(アクセントクロス)
  • キッチンや洗面の収納棚
  • 玄関・廊下のニッチや飾り棚
  • 照明の種類と位置(ダウンライト or ペンダント?)
  • 室内物干しの有無

📌 こうした箇所は事前に**「家族会議ノート」**などでまとめておくと、迷いが減ります◎


まとめ:追加工事=悪ではない。でも、慎重に判断しよう!

✔ 追加・変更は「必要性」「予算」「タイミング」で判断
✔ 書面でのやりとりと見積もり確認を徹底!
✔ 一時の感情ではなく、“暮らし”を軸に選ぶことが後悔しないコツ

🏠 家は人生で最も大きな買い物。
最後の最後で「やっぱり…」とならないように、冷静に、着実に家づくりを進めましょう

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