
「今は2人暮らしだけど、将来は子どもが欲しい」「親との同居の可能性もあるかも」
家は長く住むもの。“今の暮らし”だけでなく、“未来の家族構成”に対応できる家づくり が大切です。
今回は、家族の変化に柔軟に対応できる間取りの考え方とアイデア をご紹介します!
① なぜ将来を見据えた間取りが重要?
✔ 子どもが生まれた
✔ 子どもが巣立った
✔ 親との同居が始まった
✔ リモートワークが定着した
…など、家族のライフステージは10年単位で大きく変化します。
📌 一度建てた家を「使いにくい…」と感じないために、将来を想定した設計をすることで、リフォーム費用や間取り変更の手間を減らすことができます。
② 可変性のある家とは?
“可変性”とは、「あとから部屋の使い方や仕切り方を変えられる柔軟性」のこと。
✅ 子どもが小さいうちは、広く1つの部屋として使い、成長したら仕切って2部屋に
✅ 夫婦だけの間は書斎として使い、将来子ども部屋に変更
このように、将来に備えて“用途が変えられる”空間設計がポイントです。
③ 将来の家族計画に対応する間取りアイデア
1️⃣ 将来仕切れる子ども部屋
→ 2人目が生まれたときに備え、最初は10畳の1室で使用 → 将来は5畳×2部屋に区切れるように設計。
🔸 間仕切り壁を後から設置できる設計に
🔸 窓・照明・コンセントは2部屋分を事前に用意
2️⃣ 1階にフリースペース(将来の親部屋)
→ 今は書斎や客間として使い、将来親と同居する場合は寝室に変更可能。
🔸 玄関やトイレに近い位置に設置しておくと、バリアフリーにも対応しやすい
3️⃣ 収納を兼ねた“多目的ルーム”
→ 現在は物置として使い、将来は子ども部屋、ワークスペースなどに変更可能。
🔸 窓・エアコン用配管・電源を整えておけば、いつでも部屋として使える
4️⃣ 家族構成に合わせて拡張できるリビング
→ 将来子どもが増えて手狭になったとき、隣接する洋室の引き戸を開放してリビングを拡張できる設計。
🔸 可動式の間仕切りで広さを調整できる間取りが理想
5️⃣ 廊下や階段の幅を広めに設計
→ 将来、ベビーカーや車椅子の利用を想定した設計にしておくと安心。
④ こんな暮らし方にも対応できます!
👶 子育て世帯の場合
- キッチンから子どもの様子が見える配置にする
- ベビーカーを収納できる玄関収納を確保
- 洗濯・収納・着替えが1箇所でできる家事動線を設計
👵 親との同居を考えている場合
- 水回り(トイレ・洗面)を1階にまとめる
- 1階に寝室を設け、段差をなくすバリアフリー設計
- 引き戸を多めに採用して、開け閉めが楽になるように
💼 将来テレワークになるかもしれない場合
- リビングとは別に“こもれる”空間を1つ用意
- リビングの一角にカウンター型のワークスペースを作る
- インターネット配線・電源の設置を多めにする
⑤ 将来の変更をラクにする「プレ配線」「スケルトン設計」もおすすめ
🔌 プレ配線(事前に配線だけしておく)
→ 照明・コンセント・LAN配線など、今使わなくても後から設置しやすいよう準備しておく
🧱 スケルトン設計(構造と間仕切りを分離)
→ 間取りをあとから変えやすい設計方法。将来のリフォームがしやすくなります。
⑥ 将来の「変化に強い家」を建てるコツ
✔ 「今の暮らし」と「10年後の暮らし」を想像する
✔ 将来使い道を変えられる“余白のある空間”を用意
✔ 子ども・親・仕事…ライフステージの変化に柔軟に対応する設計に
✔ プレ配線や可動間仕切りなど、“あとから変更しやすい仕組み”を盛り込む
まとめ:将来を見据えた家は“家族に寄り添う家”になる
家族のカタチは常に変わります。
**最初から完璧な間取りを作るのではなく、変化に柔軟に対応できる設計こそが“住みやすさの鍵”**です。
「今」も「将来」もずっと暮らしやすい家を目指して、一歩先を見据えた家づくりをしていきましょう!