QC検定 計算問題

📘 第6章:「ヒストグラムと正規分布」計算演習10問

🔹出題形式:計算+概念理解
🔹目的:データ分布の形と確率の関係を理解する
🔹時間目安:各問3分 × 10問(合計30分)


第1問

ヒストグラムとは何を表すグラフか?

解答例:

データを階級ごとに区分して、その出現頻度を棒の高さで表したグラフ。
→ データの分布(形・ばらつき)を視覚化できる。

第2問

ヒストグラムの形が左右対称で、中央が最も高い山形のとき、
どんな分布と呼ぶか?

解答例:

正規分布(Normal Distribution)

第3問

平均100、標準偏差10の正規分布において、
値が100±1σの範囲に入る確率を求めよ。

解答例:

±1σ範囲 = 約68.3%

第4問

同じく平均100、標準偏差10の正規分布において、
100±2σの範囲に入る確率を求めよ。

解答例:

±2σ範囲 = 約95.4%

第5問

平均50、標準偏差5の製品で、
45〜55mmの範囲に入る割合を求めよ。

解答例:

45〜55 = 平均±1σ  
→ 約68.3%

第6問

平均100、標準偏差5の製品で、
90〜110の範囲に入る割合を求めよ。

解答例:

90〜110 = 平均±2σ  
→ 約95.4%

第7問

平均100、標準偏差5の製品で、
85〜115の範囲に入る割合を求めよ。

解答例:

85〜115 = 平均±3σ  
→ 約99.7%

第8問

ヒストグラムで、右に尾を引く形の分布を何というか?

解答例:

右裾が長い → 右に歪んだ分布(正の歪度)
例:製品寿命や収入の分布

第9問

ヒストグラムで、左に尾を引く形の分布を何というか?

解答例:

左裾が長い → 左に歪んだ分布(負の歪度)
例:欠点数、検査時間など

第10問

正規分布を基準に工程の安定性を評価するのはなぜか?

解答例:

多くの自然現象や工程データは正規分布に近いため。  
→ 平均と標準偏差で分布を代表できる。

✅ まとめ

範囲含まれる割合意味
±1σ約68.3%データの約7割が含まれる
±2σ約95.4%ほとんどのデータが含まれる
±3σ約99.7%ほぼ全てのデータが含まれる

📍ポイント

  • 正規分布は「平均を中心に左右対称」。
  • σが小さいほどばらつきが小さく、品質が安定。
  • 試験では「範囲内割合」や「分布の形の特徴」がよく出題。
  • 管理図・工程能力指数と組み合わせて問われることが多い。

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