QC検定 計算問題

📘 第1章:「平均・分散・標準偏差」計算演習10問

🔹出題形式:記述+計算過程あり
🔹目的:データのばらつきと代表値の理解を深める
🔹時間目安:各問3分 × 10問(合計30分)


第1問

5個のデータ:4, 6, 8, 10, 12
これらの平均値を求めなさい。

解答例:

x̄ = (4 + 6 + 8 + 10 + 12) / 5
   = 40 / 5
   = 8

第2問

上のデータ(4, 6, 8, 10, 12)の分散を求めなさい。

解答例:

s² = [(4-8)² + (6-8)² + (8-8)² + (10-8)² + (12-8)²] / 5
    = (16 + 4 + 0 + 4 + 16) / 5
    = 8

第3問

上のデータの標準偏差を求めなさい。

解答例:

s = √8 ≒ 2.83

第4問

データ:10, 10, 10, 10, 10
この場合、標準偏差はいくつになるか?

解答例:

ばらつきがないので s = 0

第5問

データ:2, 3, 4, 5, 6 の標本分散を求めよ(母集団でなく標本とみなす)。

解答例:

平均 = 4

s² = [(2-4)² + (3-4)² + (4-4)² + (5-4)² + (6-4)²] / (5-1)
    = 10 / 4
    = 2.5

第6問

ある製品の寸法(mm):9.8, 10.0, 10.1, 9.9, 10.2
このデータの平均値と標準偏差を求めよ。

解答例:

平均 x̄ = (9.8 + 10.0 + 10.1 + 9.9 + 10.2) / 5
        = 10.0

分散 s² = [(9.8-10.0)² + (10.0-10.0)² + (10.1-10.0)² + (9.9-10.0)² + (10.2-10.0)²] / 5
        = 0.02

標準偏差 s = √0.02 ≒ 0.141

第7問

製品Aの標準偏差が0.2mm、製品Bが0.05mmだった。
どちらの製品が安定しているか?理由も述べよ。

解答例:

標準偏差が小さいほどばらつきが小さい。
→ Bの方が安定している。

第8問

データ:2, 2, 2, 8, 8, 8
このデータの平均と分散を求めよ。

解答例:

平均 x̄ = 5

分散 s² = [(2-5)²×3 + (8-5)²×3] / 6
        = (27 + 27) / 6
        = 9

第9問

ある検査で平均値が100、標準偏差が5だった。
データ105は平均から何σ離れているか?

解答例:

(105 - 100) / 5 = 1σ

第10問

ある製品の寸法が平均50mm、標準偏差2mm。
平均から±2σの範囲に入るデータの割合を求めよ(正規分布に従うと仮定)。

解答例:

±2σ範囲 = 約95.4%

✅ まとめ

  • 平均値:データの中心
  • 分散:ばらつきの大きさ
  • 標準偏差:分散の平方根(単位をそろえる)
  • σルール:±1σ=68.3%、±2σ=95.4%、±3σ=99.7%

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