都市部や人気エリアでは、「理想の場所だけど敷地が狭い…」というケースも少なくありません。
でも安心してください。設計の工夫次第で、狭小地でも快適で広々とした暮らしは実現可能です！
今回は、狭い土地でもゆとりを感じる家を建てるための設計テクニックや考え方 をわかりやすくご紹介します。
① 狭い敷地って、どのくらいから？
一般的に、「20坪（約66㎡）以下」の土地は狭小地と呼ばれます。
特に都心では、「15坪」や「間口3〜4mの細長い土地」などもよく見られます。 また、旗竿地や変形地も「狭く感じやすい敷地」です。
狭くても、法律や建築基準をクリアすれば、快適な家は建てられます！
② 狭い敷地で快適に暮らすための考え方
ポイントは「縦・奥行き・抜け感」の3つ！
- “広さ”より“抜け感”を優先する設計
- 天井の高さや窓の位置で空間を立体的に使う
- 家具や収納で“生活感を隠す”工夫をする
③ 狭小住宅で使える設計テクニック8選
吹き抜けで縦に開放感を作る
→ 1階と2階をつなぐ吹き抜けを作ることで、空間に奥行きと明るさが生まれる。
視線の抜けを作ることで“広く感じる”効果が◎
スキップフロアで空間を有効活用
→ 床の高さをずらして「1.5階」や「半地下」などを設けることで、狭さを感じにくい家に。
収納スペースや子どもの遊び場としても便利
天井を高くして、空間にゆとりを出す
→ 狭くても天井を高くすれば、開放感は倍増。
平屋でも“縦の広がり”を出せるのでおすすめ
ロフトや小屋裏収納で収納力UP
→ 限られた床面積でも、ロフトを設けることで収納またはプラスワン空間を作れる。
書斎や寝室として活用する例も多い！
外とつながる“中庭”や“坪庭”を活用
→ 住宅密集地でも、採光や風通しを確保するテクニック
家の中心に小さな庭を配置するだけで、自然光と風が入り、気持ちいい空間に
間仕切りを減らしてワンルーム的に使う
→ 廊下やドアを減らして、リビングダイニングと一体化する間取りにすれば、体感的な広さがアップ！
必要に応じてカーテンや可動間仕切りで対応すればOK
壁面収納で空間をスッキリ使う
→ クローゼットや棚を“奥行きの浅い壁一面”に作れば、スペースの圧迫感が少ない
高さを活かして天井まで収納を作るのも◎
玄関・階段の配置で空間の流れを良くする
→ 狭い土地こそ、“玄関からの動線”と“階段の位置”が重要
階段を家の中央ではなく“端”に寄せることで、空間を区切らずに使える設計に
④ 狭小地でも快適な家を実現した事例に共通するポイント
間取りを徹底的に“ムダなく”考え抜く 家具の配置までイメージして設計する 光と風を取り込む工夫がされている 外構や庭まで含めて“つながりのある空間”を作っている
→ 「狭いからこそ、空間全体を丁寧にデザインする姿勢」が重要です！
⑤ ローコストでも実現可能？
もちろん可能です！ただし、以下の点に注意を。
吹き抜けやスキップフロアは施工が複雑になりがち → コストが上がる可能性も ロフトや中庭などは「構造計算」や「採光・通風」の確認が必要
そのため、狭小住宅に慣れた設計士や工務店に相談することがカギです。 また、ローコストメーカーでも“狭小プラン”に対応しているところを選ぶと安心
まとめ：狭小地こそ設計の工夫で“広い暮らし”が叶う
空間を“どう使うか”が、狭い土地では何より大事！ 縦の広がり・視線の抜け・収納計画がカギ 家族のライフスタイルにフィットする設計にすれば、狭くても不満はない
「小さいけれど豊かな家」── それは、工夫とアイデアで実現できます。